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今回,ちょっと長いです。
でもグラフも多いので見ていただければわかりやすいと思います。

※前半は日別グラフですが,後半に東京都,大阪府,愛知県,福岡県,北海道,そして全国の対数グラフがあります。この一週間の増加率や未来予測もしています。

 

※ ※ ※

 

先週(http://blog.graph.moo.jp/?day=20200718)など,東京都の日別感染者数と,対数グラフについて描いていました。


今回は,東京都だけでなく,他の都道府県のグラフも描いてみました。


●東京都の日別新規感染報告者数と,その7日平均グラフ
まず,東京都のグラフです。
オレンジ色が直近1週間(7/18〜7/24)のグラフです。(以下他の都道府県も同じ)


(7日平均とは「その日のグラフについて近辺の7日間を合計し7で割ったもの」です。日別の場合,検査体制によって日ごとに差が出ることがあるため,その差をなくすために7日間の平均にしたというわけです。)

 

日別であっても,7日平均であっても,最近増えてきていることは見えてきます。


●大阪府の日別新規感染報告者数と,その7日平均グラフ
大阪府で同じグラフを描いてみるとどうでしょう。
次のグラフです。


大阪府も2週間ぐらい前から増加が見えるようになりました。


●愛知県の日別新規感染報告者数と,その7日平均グラフ
愛知県ではどうでしょうか。
次のグラフです。


愛知県は1週間ぐらい前から増加が見えるようになりました。


ただ,私は大阪府と愛知県のグラフを描いていて少し意外な点がありました。
それは,5/1の時点で新規感染者がかなり少ないということです。

 

5/1はまだ緊急事態宣言が出ていた頃です。
当初,緊急事態宣言は5/4を解除予定日としていましたが,結局その日の解除は見送られ,緊急事態宣言は5/25まで延長しました。

 

5/1の東京都の新規感染者数をみると「まだまだ感染者が多いから,延長したほうが良い」と思えます。
しかし,大阪府や愛知県では,その時点でほぼ(新規感染者の数は)収まっていたわけです。(ただ,それにもかかわらず,最近また増えてきたわけですが……)

 

●福岡県の日別新規感染報告者数と,その7日平均グラフ
他の大都市として,福岡県ではどうでしょうか。
次のグラフです。

福岡県も1週間ぐらい前から増加が見えるようになりました。

 

また,福岡県は6/1前後にも新規感染者が増えた時期がありました。
これは,この時期に福岡県北九州市でクラスターが発生したことによるものかと思います。
ただ,このクラスターはその後広がることなく収まっているように見えます。

 

●北海道の日別新規感染報告者数と,その7日平均グラフ
最後に,北海道はどうなのでしょうか。


北海道は2月〜3月時点で感染者数が多く(その頃は東京都よりも多く,全国1位でした),3月半ばに一時は収まったものの4月にまた感染者数が増加していました。
しかし,最近(7/25)のニュースでは北海道はあまり話題になっていないような気がします。
最近の北海道を同じようなグラフにしてみると,どのようになるのでしょうか。

次のグラフです。


北海道は6月〜7月も新規感染者が出ていました。しかし,東京都や大阪府,愛知県,福岡県のように「増加が右肩上がりに続く」ということはないようです。

 

※ ※ ※

 

●東京都の対数グラフ(5/25を基点とする)
今度は対数グラフを描いてみることにします。

 

前回から書いていることですが,「1月からの累計感染者数」で対数グラフを描くと,最近の傾向が見えにくくなります。
そのため,緊急事態宣言が解除された5月25日を基点として,累積感染報告者のグラフを描きました。

 

※対数グラフの見方考え方については,こちらの漫画をご覧ください。
http://blog.graph.moo.jp/?day=20200410

 

東京都は先週から増加率は変わったのでしょうか,それとも変わらないでしょうか。どう思いますか。
ア.この予測と同じように増えていっただろう。
イ.この予測よりも高い増加率で増えていっただろう。
ウ.この予測よりも低い増加率で増えていっただろう。


次のグラフをご覧ください。


1週間前の増加率から増加率はほとんど変わっていません。ややゆるやかになった……というくらいですが,誤差と言ってもいいくらいです。

 

※先日(http://blog.graph.moo.jp/?day=20200627)も紹介しましたが,3月後半は「4日前後で2倍」,4月前半は「6日前後で2倍」という増え方でした。それに比べるとまだ低い増加率だとは思うのですが……


●大阪府と愛知県の対数グラフ(5/25を基点とする)

それでは,大阪府や愛知県の対数グラフはどのようになったと思いますか。
たとえば,この1週間の増加率は,東京都の増加率よりも高いでしょうか,低いでしょうか。

 

大阪府と愛知県それぞれで……
ア.東京都と同じくらいの増加率だろう。
イ.東京都より増加率は高いだろう。
ウ.東京都より増加率は低いだろう。


次のグラフをご覧ください。


このグラフは,先ほどの東京都の対数グラフに,大阪府と愛知県を描き入れたものです。


大阪府も,愛知県も,東京都よりも高い増加率で増えているのです。
まだ数が少ないとはいえ,この急激な増え方に,私は驚いてしまいました。

倍加速度もで見ても,大阪府は「6日前後で2倍」,愛知県は「4日前後で2倍」です。

 

また,大阪府が「6月末から一定の増加率で増えていた」ということも驚きでした。
大阪府の新規感染者数が増えたのは,この1〜2週間のことだと思っていたのですが,実はもっと前から始まっていたのです。


●福岡県と北海道の対数グラフ(5/25を基点とする)

さらにここに福岡県と北海道の対数グラフを入れるとどうなると思いますか。

 

福岡県は……
北海道は……



次のグラフをご覧ください。


このグラフは,先ほどの対数グラフに,福岡県と北海道を描き入れたものです。(茶色が福岡県,オレンジが北海道)

福岡県は最近になって増加率が高くなっています。
北海道は増加率はあまり高くありません。

 

●全国の感染報告者総数の対数グラフ(5/25を基点とする)

さらにここに全国の感染報告者総数の対数グラフを入れてみるとどうなると思いますか。


次のグラフをご覧ください。(上の緑色が全国の感染報告者総数)

全国の数をみると,だいたい東京都と同じ増加率で増えています。(東京都の占める割合が多いので,当たり前かもしれませんが)

 


●未来予測のグラフ

最後に,このグラフの右端をこのまま1週間ほど伸ばしてみます。
それはつまり「この1週間の増加率を続けた場合,1週間後にどれくらいになるか」という未来予測です。


次のグラフをご覧ください。

これは「ただグラフを伸ばしただけ」ですので,正確な未来予測となるかはわかりません。
しかし,少なくともこの1週間は,それぞれの都道府県で一定の角度で増えていた(一定の法則性をもって増えていた)わけですから,そのまま増え続ける可能性も十分あるのではないでしょうか。


さて,今後はどうなっていくのでしょうか。またグラフを描いていこうと思います。

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  • 2020/07/25 18:43